巨人・原監督が名人芸トークで次期エース候補にゲキ「『戸郷』じゃなくて『途上』だから」

ナインを出迎える原監督。左は戸郷

巨人の原辰徳監督(62)が5回4失点で今季4勝目を挙げた戸郷翔征投手(20)に、独特の表現でゲキを飛ばした。

25日の交流戦開幕・楽天戦(東京ドーム)で背番号20は2点リードの4回、鈴木に適時二塁打、島内に3ランを浴び4失点。5回で降板もウィーラーの逆転3ランなど味方の援護で9―4で今季4勝目を手にした。

試合後、指揮官は苦笑い交じりに、「(4回の打線)二回り目に無残に(打順)1、2、3、4(番)で4点を取られたわけだからね」と右腕の投球を振り返ると「滝に打たれて反省するくらいの気持ちは、持っているんじゃないでしょうかね」とキッパリ。

これまでも指揮官は選手に対し、「焼きゴテを当てる」「寝られないぐらい悔しがらないと」など数々の「パワーワード」を繰り出してきた。

その中に新たに「滝に打たれる」が加わった形。もちろん戸郷を次期エース候補と見ているからこその厳しさ。「ただ、勝ち星がついたというところにね、どこか、感謝の気持ちを持ち、練習で精進してもらいたい」と懇々と次戦の大切さを説いた。

もちろん名人芸の域にあるトークはこれでは終わらない。「彼はまだまだ若いし。『戸郷』じゃなくて『途上』だから。お後がよろしいようで」としっかりとオチをつけていた。

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