横浜新道を横断する高齢男性…「危険と思ったが体が反応」 保護の若者2人に感謝状

感謝状を手にする平間優介さん(右)と田代陸人さん=県警高速隊本部

 高速道路に誤進入した高齢男性の保護に貢献したとして、神奈川県警高速隊はこのほど、茨城県牛久市のアルバイト平間優介さん(23)と、千葉県習志野市の日本大学4年田代陸人さん(22)に感謝状を贈った。

 高速隊によると、2人は11日午前2時15分ごろ、横浜市保土ケ谷区の横浜新道下りをワゴン車で走行中、男性が歩いて横断するのを発見した。運転していた平間さんは非常駐車帯に車を止め、助手席の田代さんが110番通報。2人で協力して男性を保護した。

 男性は市内在住の89歳で、認知症があったという。けがはなく、県警を通じて家族の元に戻った。

 平間さんと田代さんは普段からドライブなどをする仲。齊藤英樹隊長から感謝状を受け取った2人は「後続車もあり、危険だと思ったが、体が勝手に反応した。保護できてよかった」と話した。

 同隊によると、通行を禁止されている歩行者やミニバイクなどによる高速道路への立ち入りの認知件数は2020年に522件(前年比4件減)あった。今年も4月末時点で前年同期比7件減の146件となっている。

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