新型コロナウイルスワクチンを巡り、川崎市は29日、川崎区の集団接種会場で150回分のワクチン30本を廃棄するトラブルが生じたと発表した。
保管時の温度が規定を超えたことが要因で、解凍用冷蔵庫の不具合とみられる。
同日の接種は予備のワクチンで対応するという。
市によると、接種会場の教育文化会館で28日午後5時半ごろ、予備の1本が残っていた解凍用冷蔵庫に29日分のワクチン29本を保管。庫内の温度は約4度だったが、午後6時10分ごろに7.2度、さらに10分後に8.2度になった。
午後7時半ごろに本庁から運んだ別の冷蔵庫に移し替えたが、8度を超えた場合に必要な2時間以内の希釈は対応困難だったという。