日本庭園のサツキ見頃 糸魚川市の玉翠園 6月1日から「鑑賞ウイーク」

 糸魚川市京ケ峰2の玉翠園で、例年より若干早くサツキが見頃を迎えている。額縁に見立てた窓から眺める日本庭園は絵画のよう。色鮮やかな花々と緑の調和、初夏の風情を心静かに楽しめる。

 谷村美術館と隣接する玉翠園は、日本を代表する造園家、故・中根金作氏(元大阪芸術大学長)の設計・監督により、1981(昭和56)年に開園した。中根氏は足立美術館(島根県安来市)の庭園も手掛けている。

サツキが見頃を迎えている玉翠園。額縁を見立てた窓から眺めると、絵画のよう

 夫婦で初めて訪れた上越市の女性(57)は「足立美術館は以前行ったことがあり、同じ人が作ったと知り興味深い。川がきれいで、緑の具合もちょうど良い」と話した。

 玉翠園・谷村美術館と翡翠園を管理運営するガーデン・ミュージアム運営協議会は、玉翠園喫茶コーナーで6月1日から12日まで「サツキ鑑賞ウイーク」を実施。コーヒー・抹茶を100円引きの400円で提供する。

 3施設では、新型コロナウイルス感染防止対策、感染拡大地域からの入場制限を行っている。同協議会の七澤かおりさん(56)は「せっかく咲いている花。遠くに行けない地元、近隣の人に楽しんでほしい」と願った。問い合わせは同協議会(電025・552・9277)へ。

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