上越市は、市民の降雪時における屋根雪下ろしの転落を防止するため、「上越市屋根雪下ろし命綱固定アンカー等設置費補助金」を創設する。
村山秀幸市長が28日の記者会見で発表した。同市議会6月定例会の補正予算案「克雪住宅推進費」として600万円を計上し、同補助制度に充てる。
命綱固定アンカーとは雪下ろし時、自らの命綱を固定するために屋根上に設置する鋼材などの設備。県が本年度から実施する「県命綱固定アンカー普及促進事業」を活用し、同市独自の拡充を加える。
対象者は市内全域の市民で、要援護世帯(高齢者、障害者、ひとり親世帯)および一般世帯。対象住宅は市内に住所を有する人が居住、または自己が所有する市内の住宅および付属屋(車庫、倉庫、納屋)。新築を含む。
対象工事はアンカー、転落防止柵、固定式はしご(新設または取り替え)の設置。補助額の上限は要援護世帯が10万円(県費5万円を含む)で50件、一般世帯が5万円で20件の補助を行う。
申請の受け付けは7月から。広報上越や市ホームページなどによる周知を行い、11月には受け付けを終了する予定。