上越市の村山市長 コロナ感染者増を懸念 「基本的な対策徹底を」 市民に注意呼び掛け

 上越市の村山秀幸市長は28日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症の拡大、同ウイルスワクチン接種の状況などついて言及した。

 同市では大型連休後の7日から26日までに30人の感染者が判明している。19日には中郷区総合事務所で職員の感染が判明し、一時的に窓口業務を休止。村山市長は「市民サービスに支障を来すことのないよう、職員一人一人が『うつらない』『うつさない』を意識し感染防止行動の徹底を指示している」と話した。

 市民へ向けては「自身だけではなく、大切な人を守るため、マスクの着用や手指消毒など、家庭や職場で基本的な対策を徹底してほしい」「緊急事態宣言の実施区域となっている都道府県、まん延防止等重点措置区域との往来を極力避けてほしい」と呼び掛けた。

新型コロナ感染拡大に際し、市民へ注意を呼び掛ける村山秀幸市長

 現在実施している高齢者(65歳以上)へ向けたワクチン接種は、27日時点で対象者の41%が1回目を終了。「順調に進んでいる」と評価した。

 これまで指定の日時に集団接種に来られなかった人は全対象者の約1割。今後、他の日時を割り振るなど調整する。各会場でワクチンが残った場合、接種に関わる保健師や看護師などへ接種。高齢者への集団接種は、7月25日に終了する見通しを示した。

◇16~64歳ワクチン接種 7月中旬開始へ

 会見後、ワクチン接種事務室の大瀧早苗室長が今後の予定について説明。16~64歳の市民(約10万1000人対象)への接種は、6月中、下旬に接種券を送付。高齢者と同様、接種を希望しない場合や、かかりつけなどの医療機関での接種希望(個別接種)の意思表示を受け、その他の対象者に集団接種の会場や日時を指定して案内する。個別接種などの予約にはウェブシステムを導入し、スムーズな運営を図るとしている。接種開始は7月中旬を予定し、年内には全員への接種を終える見通し。

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