JAながさき西海 役員改選問題 宇久・小値賀から特例で参与選出

 6月下旬に行われるJAながさき西海(長崎県)の役員改選で、離島の宇久・小値賀地区の理事がいなくなることに地元組合員が反発している問題で、同JAは特例で「参与」という役職を設け、同地区から1人選出することを決めた。参与は理事会に出席するが、議決権はない。同地区は理事の選出を求めていたが、決定を受け入れる方針。
 組合員数の減少に伴い、同JAさせぼ北部管内では今回の役員改選で理事が9人から7人に減員される。宇久、小値賀地区からは理事1人を出していたが、減員に伴い理事がいなくなる見通しとなり、地元組合員は理事会での発言の機会がなくなることなどを理由に、是正を求めていた。
 同JAや関係者によると、27日にさせぼ北部管内の代表者会議があり、この問題について議論。今回限りの特例で参与の枠を設け、同地区から1人選出する「折衷案」が浮上した。同会議での合意を経て、同日開かれた理事会で賛成多数で承認された。
 同地区の入山善雄理事は「本当は宇久・小値賀から理事を選出したいが、参与として理事会に出席できるので、今回の決定には従う。次の改選では理事の枠を確保したい」と話した。

 


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