地元への愛情が隠し味 JR道ノ尾駅構内にパン屋さん 3日オープン

パン屋「ブール道ノ尾駅」

 明治30(1897)年開業のJR道ノ尾駅(長崎市葉山1丁目)構内に6月3日、パン屋「ブール道ノ尾駅」がオープンする。JR九州長崎支社によると、124年の駅の歴史の中で構内の店舗営業は初めて。
 「小麦工房ブール」(西彼時津町)の3号店。駅近くで生まれ育ったオーナーシェフ太田達雄さん(55)が「地元でもおいしいパンが食べたい」との声に応え、2年前からJR側と協議。96年前に建てられた木造平屋の駅舎を傷めない二重構造で改装し、待合室がパン屋に生まれ変わる。
 高級食パンなど約80種類を並べ、テラス席も設ける。「乗降客だけでなく人が集まる場所にしたい」という地元への愛情が隠し味になりそうだ。


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