長崎くんち奉納踊り 例年「小屋入り」の日に取りやめを奉告 

玉串をささげた参列者ら=長崎市、諏訪神社

 長崎市上西山町の諏訪神社で1日「例大祭斎行奉告祭」があり、新型コロナの影響による奉納踊りなどの取りやめを奉告し、一連の神事の安全を祈願した。例年、長崎くんちの稽古始めの「小屋入り」の日だが、奉納踊りは2年連続中止が決定している。
 踊町の関係者や神社の責任役員ら24人が参列。池田剛康宮司が祝詞を読み上げ、参列者が玉串をささげた。池田宮司は「(中止が)2年続けては残念でたまらない。くんちを絶やすことがないように努力する」とあいさつ。幹事町を務める本石灰町の山口哲治顧問(71)は取材に「本来は大勢の人が集まる日で、寂しい。ワクチンが広まり、来年こそは踊りを披露したい」と力を込めた。
 昨年から繰り延べになっていた六つの踊町(桶屋町、船大工町、万屋町、栄町、本石灰町、丸山町)の奉納踊りはさらに来年に持ち越される。お旅所は設置せず、「お下り」「お上り」も中止する。10月に事始(ことはじめ)神事(1日)、例大祭(8日)などの神事がある。

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