DeNAの21歳・中川が自己最長6回1失点 鷹相手にプロ初勝利逃すも「ゲーム作ることできた」

ソフトバンクを相手に快投した中川

好投がキラリと光った。DeNAの中川虎大投手(21)が2日、本拠地でのソフトバンク戦に先発し、プロ4年目で自己最長となる6回4安打1失点の好投。勝敗は付かずにプロ初勝利こそ逃したが、安定感のある投球でソフトバンク打線を苦しめた。

この日は最速154キロの直球を主体にスライダー、フォーク、カーブの変化球を要所で組み込みながら相手打線を翻弄した。初回の立ち上がりは二死二、三塁のピンチを背負ったものの、中村晃を三邪飛に抑えて無失点。3回に先制点をもらうと勢いを増し、5回までわずか1安打に封じ込めた。

6回に入ると先頭の牧原に左前打を浴び、さらに栗原の中前打で一死一、三塁のピンチ。柳田の遊ゴロが併殺崩れとなり、その間に本塁生還を許して同点とされた。その後も二死満塁の窮地に立たされたが、甲斐を右飛に打ち取って最少失点で切り抜けた。

7回からバトンを受け継いだエスコバーらリリーフ陣も踏ん張り、チームは1―1のドロー。降板後の右腕は「先のイニングを考えず一人ひとり全力でアウトを積み重ねていくことを意識して投げました。(捕手の)光さんのリードや野手の皆さんに守ってもらってゲームを作ることができました。ストレートに力が伝わっていたので打者に向かっていけました」と振り返った。そして最後は「先制してもらったのに追いつかれてしまい申し訳ないです。しっかりと準備して次回登板も頑張ります」と謙虚な言葉で締めていた。

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