7日の新日本プロレス大阪城ホール大会でYOH(32)とのV1戦に臨むIWGPジュニアヘビー級王者エル・デスペラードが、王座戦に秘める思いを明かした。
当初は先月4日の福岡大会で予定された同王座戦は、大会直前に中止になった。その後に団体から参戦複数選手が新型コロナウイルスの陽性判定を受けたことが発表され、デスペラードは自ら感染を公表した。「福岡のセミに据えられていた試合ができなくなったのは無念であり、悔しさもある」と振り返りつつ、スライド開催される王座戦に闘志を燃やす。
一時は腕立て伏せが一回もできないほど落ち込んだ体力も現在は回復。また尊敬する葛西純(46)からSNS上で「お互いにとって刺激的な関係」とメッセージを送られたことが発奮材料になった。「それだけでアドレナリン出るよ。マインドのコンディションが今、BOSJ(ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア)のときと同じゾーンに入ってる」と自信をのぞかせる。
ライバルの高橋ヒロム(31)が負傷し返上したベルトを“預かっている身”という意識もあるだけに、防衛「0」では終われない。「(王者としては)半人前もいいとこ。ヒロムが帰ってきたときに、いきなりタイトルマッチやらせろって言うならやるし、それまでは最低限キープする。チャンピオンにも勝ってないのに、新しい挑戦者に負けたなんていったら目も当てられない」
ヘビー級でもウィル・オスプレイ(28)が負傷によりIWGP世界王座を返上するなど、団体は激動期を迎えている。デスペラードは「ヘビーがぐちゃぐちゃよく分かんないことになっている今、ある種ジュニアは…チャンスって言い方すると火事場泥棒みたいになるけど。ベルトに対する欲をみんなが持っていれば、ヘビーを食うことは可能なんだろうなと思ってるよ」。団体の主役の座を虎視眈々と狙いつつ、ライバルの帰還までベルトを守る。