ポロックの戦列復帰が決定 筒香嘉智は降格・戦力外の危機

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督によると、左ハムストリング痛で5月中旬から故障者リスト入りしているAJ・ポロックは日本時間6月5日に敵地トゥルイスト・パークで行われるブレーブス戦から戦列復帰する予定となっているようだ。正左翼手のポロックが復帰することにより、筒香嘉智はアクティブ・ロースターを外れ、マイナー降格または戦力外となる可能性が出てきた。また、右前腕の炎症で離脱していたジミー・ネルソンもポロックと同時に復帰する予定となっている。

現在33歳のポロックは4年5500万ドル+オプション1年の契約を結んでいるドジャースの正左翼手である。昨季はリーグ3位タイの16本塁打を放ち、今季はここまで32試合に出場して打率.277、4本塁打、17打点、2盗塁、OPS.791を記録。すでに正中堅手のコディ・ベリンジャーも戦列復帰を果たしており、ドジャースは今後、左翼ポロック、中堅ベリンジャー、右翼ムーキー・ベッツのレギュラー外野手3人が揃った状態でプレーできるようになる。

ここで注目されるのが筒香の処遇だ。ベリンジャーとザック・マキンストリーの戦列復帰により出場機会が激減し、アクティブ・ロースターに登録されている野手12人のなかで序列が最下位であることは明白。マイナー・オプションが残っているマキンストリーやマット・ベイティを降格させる選択肢もあるが、ポロックと入れ替わりでアクティブ・ロースターから外れる野手の最有力候補が筒香であることに疑いの余地はないだろう。

焦点は筒香がマイナー降格を受け入れてドジャースに残るのか、再びDFAとなって40人枠から外れ、トレード、ウエーバー、FAなどで他球団への移籍を目指すのか、ということ。筒香にはマイナー降格を拒否する権利があることが報じられているが、ドジャースで打撃の立て直しを目指すのであれば、ドジャースのマイナーに残ることを選択するかもしれない。

ただし、来週には60日間の故障者リストに登録されているトニー・ゴンソリンの戦列復帰も予定されており、このときには40人枠を1つ空ける必要がある。よって、筒香が今回ドジャースのマイナーに残留することを選択したとしても、ゴンソリン復帰時に今度は40人枠から外される可能性も出てくる。筒香のメジャー残留の道のりは非常に険しいものとなっている。

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