【新型コロナ】神奈川で6人死亡215人感染 インド株は「市中感染進行と言わざるを得ない」

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で3日、6人の死亡と10歳未満~80代の男女215人の感染が新たに確認された。うち119人の感染経路が不明。

 川崎市内で死亡した3人のうち2人は特養ホーム入居者の80代男女。いずれも5月20日に陽性と判明し、中等症だった男性は市内医療機関で療養していたが今月2日に、軽症だった女性は施設内で療養していたが同1日に死亡した。49人が感染していた同施設での死亡者は計10人となった。

 横浜市内で死亡した90代女性はクラスター(感染者集団)が確認されている市内の特別養護老人ホームに入所しており、5月29日に亡くなった。同ホームではこれまでに10人の感染が確認されており、亡くなったのは2人目。

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 神奈川県は3日、県内の感染者のうち、88人が変異株に感染していたと発表。このうち11人がインド株(疑いを含む)という。1日当たりで最多となり、県の担当者は「インド株の市中感染が進行していると言わざるを得ない」と話している。

 感染者の宿泊療養施設「パークインホテル厚木」(厚木市)でクラスターが発生した問題で、県は3日、新たに2人の感染が確認されたと発表した。運営側の感染者は計11人となり、このうち7人はインド株と判明。県内初のインド株によるクラスターとなった。

 県は入所者を他施設に移送し、パークインホテル厚木の療養施設としての運営は当面休止している。

 在日米海軍厚木基地は3日、5月24日~6月3日に基地関係者3人の感染を新たに確認したと発表した。

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