雲仙・普賢岳の噴火災害とは

 長崎県の島原半島にある雲仙・普賢岳が1990年11月17日、198年ぶりに噴火。高熱の火山灰や溶岩の破片、ガスなどが斜面を高速で流れる火砕流が、96年6月3日の終息宣言までに9432回発生した。91年6月3日の大火砕流では消防団員12人や警察官2人、報道関係者16人と同行のタクシー運転手4人を含む43人、93年6月にも住民1人が犠牲になった。土石流の被害もあり、避難者数は最大1万1000人超、家屋計約2500軒が被災。噴火で形成された溶岩ドームは「平成新山」と名付けられ、島原市など3市で計約950ヘクタールが現在も警戒区域となっている。


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