巨人のベテラン・亀井 通算100号にも笑顔なし「貢献できるように打撃の状態上げたい」

硬い表情で記念ボードを掲げる巨人・亀井

巨人の最年長野手・亀井義行外野手(38)が、史上302人目となる100号本塁打を放った。

5日の日本ハム戦(東京ドーム)に「6番・右翼」で出場した亀井は、4点を追う9回無死走者なしで、敵守護神・杉浦の2球目、127キロスライダーをとらえた。打球は右翼スタンドに飛び込む2号ソロ。亀井にとってプロ17年目、1359試合目での100号弾だった。

38歳10か月での到達は石井琢朗(現巨人野手総合コーチ)に並ぶ歴代年長4位タイ。チームの精神的支柱の快挙にベンチは沸いたが、依然3点差の状況とあって亀井の表情に笑顔はなかった。

勝負師は逆転を信じて戦況を見つめた。松原が4号ソロを放ち2点差まで迫ったものの反撃はそこまで。4―6で敗れ、引き分けを挟んだ連勝は3でストップ。ベテランのメモリアルを勝利で祝えなかった。

亀井は「100号の節目という点では時間はかかりましたが打つことができて良かったです」と振り返ると「これをきっかけにチームに貢献できるように、打撃の状態を上げていきたいです」とキッパリ。ベテランは今月2日から2日連続で二軍との親子ゲームを志願出場。背番号9はあらゆる手段を使い、打率1割8分2厘の打撃低迷脱出を目指す。

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