巨人・原監督 戸郷に託した思い届かず「そこまでいかなかったということでしょうな」

戦況を見守る原監督

巨人は5日の日本ハムとの交流戦(東京ドーム)に4―6で敗れ、引き分けを挟んだ連勝が3でストップした。

大きな潮目となったのは1―0の7回。先発した戸郷は一死一塁から王柏融に逆転2ランを浴びた。ここから相手に傾いた流れを止められず、代打・高浜に致命的な満塁本塁打を許し、一挙6失点で降板を余儀なくされた。

試合後、原辰徳監督(62)は「2ランは仕方ないって言ったら戸郷には申し訳ないかもしれないけどね。しかし、あそこのフォアボールだろうね。渡辺君かな? あのへんは防げたんではないかなっていうのはあるね」とピシャリ。2ランを被弾した直後に自ら主導権を渡すかのように与えた渡辺への四球を指摘した。

ただ、グランドスラムを浴びる直前にはストライクが入らず、ストレートの四球も与えていた。首脳陣の間には次期エースへの期待もあるからこその続投、〝限界〟と判断して継投策に入る…さまざまな選択肢があったはず。指揮官はどう考えていたのか。

「もう、完封してほしいと思っていたよ。リリーフ陣も休ませられるしね。そりゃあ、そういう願いはありましたけどね。まあ、そこまではいかなかったということでしょうな」

この日は試練を乗り越えさせ、自信につなげさせることはできなかった。戸郷は次回登板で悔しさを糧とできるか見ものだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社