海星男女V9大会ぶり それぞれの目標掲げインターハイへ 第73回県高校総合体育大会 第2日

【テニス女子団体決勝、海星―長崎東】海星の第1シングルス荒木が前に出て攻める(左)、【テニス男子団体決勝、海星―長崎北陽台】攻守両面で圧倒的な強さを見せた海星の第1シングルス今里=長崎市総合運動公園かきどまり庭球場

 実質10年ぶりに男女そろって笑顔になれた。テニス団体は海星が9大会ぶりに男女優勝。女子の登録メンバー中、唯一の3年生の荒木は「男子は間違いなく勝つから、女子も絶対に勝とうねと言ってきた。ホッとした」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
 男子は圧倒的な強さで連覇記録を「22」に伸ばした。3面同時進行で始まった決勝も、第1、2シングルスの今里と鳥井、ダブルスの竹廣・田志組が競うようにポイントを取り続け、終わってみれば、初戦から誰ひとり負けずに頂点へ。東口監督は「確実にランクが上がっている。低い目標を掲げるようなチーム力ではなくなっている」と手応えを口にした。
 女子は苦しみ抜いた末の勝利だった。決勝は第2シングルスの川上が先勝したものの、第1シングルスの荒木、ダブルスの末吉・中山組は苦戦。最後はダブルスが7-5、6-4で競り勝って優勝を決めたが、大串監督は「次につながったのは良かったけれど、技術、気持ちともに課題が残った」といまひとつ納得がいかない様子だった。
 九州大会が中止になったため、次の舞台は本番のインターハイとなる。男子主将の竹廣は「強い相手に対して引かないようにして、まずはベスト8に入りたい」、女子主将の荒木は「一戦一戦を大事に、全力でしっかり戦えるように準備したい」とそれぞれの目標を掲げていた。

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