【NPB&J連絡会議】選手ワクチン接種に斉藤コミッショナー「積極的に打っていく制度にしたい」

斉藤コミッショナー(右)と村井チェアマン

日本野球機構(NPB)とJリーグが合同で設立した「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第33回会合が7日、Web会議システムにて実施された。

会議では先月に多数の感染者が出た日本ハムのゲノム解析の結果報告、今月1日までに同じく複数の選手が陽性判定を受けた横浜FCの事例に対し、情報共有等が行われた。一方、抗原定性検査やスマートアンプを使ったオンサイト検査で陽性となった場合でもPCR検査で陽性となるケースが発生している件についても討議。Jリーグ・村井満チェアマンの概況報告によれば「抗原定性検査を受けた693人の中で3名ほど陰性であったけれども、その後のPCR検査では陽性だった。99・6パーセントぐらいは一致しているが、数件そういうようなケースがあった」という。

また、会議終了後のオンライン会見では選手のワクチン接種に関する質問が向けられ、NPBの斉藤惇コミッショナーは「皆がとにかく全員打つと、希望者は打つということでしか、このウイルスは避けられない。打てる人から打っていけばいいという雰囲気になっていけば、当然我々も球団の事情等々と相談しながら積極的に選手や関係者も打っていくような制度にしたい。希望として持っている」などとコメント。村井チェアマンも「21日からいわゆる職域での接種が解禁されると聞いている。Jリーグのクラブが職域に当たるのかどうか、この辺りの確認を行政サイドとしながら可能であるならば社会のコンセンサスの中で進めていきたいと考えている。一般接種、若者にどのぐらいワクチンが浸透していくかが、凄く大きな課題。そうした若者への呼びかけというのが、おそらくスポーツ選手が自ら接種しようという呼びかけが非常に重要な役割を果たすのであるならば、積極的に進めていきたい」と見解を述べた。

今後、政府の推し進めるワクチン接種がNPB・Jリーグともに本格化していきそうな雲行きだ。

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