【東京五輪・自転車競技代表内定】世界女王・梶原悠未「延期の1年は練習と勉強」

勤勉な人生を歩む梶原悠未(写真提供=日本自転車競技連盟)

東京五輪の自転車競技トラック種目代表内定選手の会見が9日、オンラインで行われた。2020年4月に開催された世界選手権の女子・オムニアムで優勝した梶原悠未(24=筑波大大学院)が、濃密な1年間を話した。

「練習と勉強、でした。トレーニングでは目の前の課題に取り組んで、習得できるように、と」

女王という立場になったが、足りない部分はある。それを埋めていく時間がこの延期の1年だ。大学院生という一面もあるので「オンライン授業になり、課題が増えた」と笑う。

しかし、学業の方もおろそかにすることはなく、昨年までは「一日10時間勉強で、2時間練習」という日々だったという。今年には入ってからは「2~3時間勉強で、5時間練習」と変わったものの、もはや勤勉という言葉が人間の形になったかのようだ。

不安もある開催の可否についてだが「決定に従います」。開催がされたなら「子供たちも見ていると思うし、日本代表として胸を張れるパフォーマンスを」と誓う。走りを見て、何かを感じてもらうのが生きがい。自分のためというより、周りの人たちのために走る強さがある。

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