【東京五輪・自転車競技代表内定】橋本英也「楽しさ伝えるためにメダルを獲る」

理念を語った橋本英也(写真提供=日本自転車競技連盟)

東京五輪の自転車競技トラック種目代表内定選手の会見が9日、オンラインで行われた。会見に出席した中距離代表の橋本英也(27=岐阜)は五輪に向けての思いと、メダルを獲ることの重要さを訴えた。

オムニアムの代表として香港で5月13~16日に開催されたネイションズカップはきっちり優勝を飾った。「2020年4月に世界選手権以来、久しぶりの大会で、自分の仕上がりが分かっていなかった」。延期となった1年間、取り組んでいる持久力強化の成果を発揮した形だ。

「国際大会で通用すると実感できた」

自信を感じさせる表情で、また熱い思いを続けた。「東京五輪は一番の手段と思っています。手段、というのは」。橋本が見ている世界には多くの人たちの、まだ見たことも会ったこともない人たちの姿がある。

「理念を持ち始めているんです。自転車、サイクリングの楽しさを多くの人に伝えたい。そのためにメダルという結果を出す」

柔和な笑顔で、会えば誰でも心が和む青年。そんな自分を育ててくれた自転車に対する恩返しこそがすべてなのだ。輝く瞬間と、輝く未来のために、エイヤの人生はある。

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