「見限ってはいけない勝率5割以下の5球団」にエンゼルスも選出

日本時間6月9日、メジャーリーグ公式サイトのウィル・レイッチは「見限ってはいけない勝率5割以下の5球団」を特集する記事を公開。マーリンズ、フィリーズ、レッズ、ツインズに加えて大谷翔平が所属するエンゼルスも選出された。2019年には開幕50試合で19勝31敗(=借金12)と低迷していたナショナルズがそこから巻き返し、球団史上初のワールドシリーズ制覇を達成。レイッチはこれらの5球団にもまだポストシーズン進出のチャンスが残されていると考えているようだ。

エンゼルスは今季ここまで61試合を消化して29勝32敗の借金3という成績。ア・リーグ西部地区の4位に低迷し、首位アスレチックスには6.5ゲーム差をつけられている。日本時間5月19日に故障者リスト入りしたマイク・トラウト(右ふくらはぎ痛)はオールスター明けまで復帰できない可能性が高く、エンゼルスはレギュラーシーズン6ヶ月のうち2ヶ月をトラウト抜きで戦うことに。しかし、レイッチはエンゼルスがトラウト離脱後の21試合で11勝10敗と踏ん張っていることを指摘。ここにトラウトが復帰すれば、エンゼルスが一気に巻き返す可能性は大いにある。

また、レイッチはエンゼルスの巻き返しを推す理由として「同地区の他球団に不安要素があること」を挙げている。エンゼルスに0.5ゲーム差の3位マリナーズは戦力的にエンゼルスに劣り、再建中の5位レンジャーズは主力選手をトレードで放出してさらに弱体化する可能性がある。2位アストロズはルイス・ガルシアやクリスチャン・ハビアーといった若手投手が健闘しているが、彼らが息切れすれば急失速するかもしれない。ここに首位アスレチックスの失速も加われば、エンゼルスのポストシーズン進出は決してノーチャンスではないだろう。

100試合近くを残した状態で、ワイルドカード圏内からまだ5.5ゲームしか離されていないエンゼルス。レイッチは「トラウトが戻ってきたときに現在の位置をキープしているようであれば、エンゼルスは要注意の存在だ」と記している。

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