「プラごみ原料」ポリ袋を対馬市に贈呈 伊藤忠商事 SDGsの一環

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対馬の海洋プラスチックごみを原料の一部に開発したポリ袋を掲げる田中執行役員(右)と比田勝市長=対馬市役所

 伊藤忠商事(東京)は、対馬に漂着した海洋プラスチックごみを原料の一部にしたポリ袋を製造し、長崎県対馬市に3万枚を贈呈した。市はボランティアによる海岸清掃などで利用する。
 国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」の取り組みの一環。市によると、対馬の沿岸には、ポリタンクなど年間2~3万立方メートルのごみが漂着するが、回収されるのはこのうち約8千立方メートルにとどまり、深刻な環境問題となっている。
 ごみ袋は、同社と子会社の日本サニパック(東京)が共同開発。漂着ごみのポリタンクを市が回収・提供し、工場で破砕。ポリエチレンのペレットに加工するなどして成形した。容量は1枚30リットル。横50センチ、縦70センチ、厚さ0.025ミリ。
 国連が定める「国際海洋デー」の8日、オンラインで贈呈式があり、伊藤忠商事の田中正哉執行役員は「社会的課題を解決しながら、事業性も追求する仕組みの構築を推進していきたい」とあいさつ。比田勝尚喜市長は「プラごみが多いことを逆に強みに、活性化策として取り組んでいきたい」と述べた。