長崎市 ワクチン集団接種 会場増設へ 16~64歳の券、6月末発送

 田上富久長崎市長は11日開会した定例市議会本会議で、高齢者向け新型コロナウイルスワクチン集団接種の会場を27日から2カ所増やし、一部会場で夜間も実施する方針を明らかにした。「接種を今後一層加速化させる」と強調した。16~64歳の接種券を6月末から発送する意向も示した。
 市によると、市内の集団接種会場はS東美(浜町)と長崎大(文教町)を27日から追加し、計8カ所となる。さらに、予約が集中している市民会館(魚の町)とホテルニュー長崎(大黒町)、南部市民センター(末石町)の3カ所は接種時間を延長する。27日以降は午後5時~8時にも実施可能とする予定。
 個別接種を担う各医療機関に対しては、休日も実施するよう協力を依頼。集団と個別の両方で接種促進を図る。
 高齢者以外の16~64歳の接種券について、田上市長は、6月末から発送し、7月中旬までには届くよう調整していることも表明。市によると、基礎疾患のある人、60~64歳、小中学校の教員や保育士らを対象に、7月上旬にも優先予約できるようにする。それ以外は8月ごろからの予約開始を予定している。
 市議会は11日、会期を30日までの20日間と決め、23議案を上程。このうち、新型コロナの感染拡大に伴う社会経済対策として、中小事業者や公共交通事業者などへの支援策を盛り込んだ総額11億1600万円の本年度一般会計補正予算案を即日可決した。


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