北信越高校体育大会に出場する関根学園高女子バレーボール部の指導に、OGの久保あゆみさん(21、東京女子体育大4年)が同校への保健体育の教育実習で参加している。同大女子バレーボール部の主将を務める経験や技術、心持ちを後輩に伝え、短期間だが、部員の〝良きお姉さん役〟となっている。
「指導するのは難しいけど、一般生徒や部活に関われるのはいろいろな学びがあって、より教員になりたい気持ちが強くなった」と話す。大学で授業や部活動をこなすごとに、「母校で生徒を教えたい」という気持ちが強くなった。今回は18日まで3週間の日程で、19、20日に上越で行われる北信越大会にもベンチ入りする予定。
関根学園高時代は主将として新人戦で優勝、県総体と春高県予選はいずれも準優勝だった。東京女子体育大に進み、1年時は股関節痛に悩まされながらも、手術を施すなどして復帰。大学でも主将で関東大学1部リーグに在籍するチームを引っ張っている。12月の全日本大学選手権で「日本一」を目指しているという。
今年の関根学園高のチームについて、「ポテンシャルが高い子が多い。自分たちの代より上。春高は狙えると思う」と評価した上で、先の県高校総体準決勝の映像などを見て「攻撃力はあるので、つなぎや球際の部分を大切にしてほしい」と強化のポイントを指摘する。
久保さんの温かく丁寧、的確な指導を受け、同校の古川碧主将(3年)は「自分たちの足りないところを指導してくれ、分かりやすい。ずっといてほしい」と歓迎する。保健体育の教諭で同部の織部徹監督(54)は「生徒からの信頼もある。自身の経験を生徒に伝え、優秀な指導者を目指して頑張ってほしい」とエールを送っている。