ヒジキたくさん採れた 五島・崎山中1、2年生が収穫体験

ヒジキ採りを体験する生徒=五島市下崎山町

 長崎県五島市立崎山中(山下敏成校長)の1、2年生16人が10日、近くの海岸でヒジキ採りを体験した。
 市水産課によると、崎山地区の海岸では、イスズミやアイゴなどによる食害で磯焼けが進み、2010年~16年、ヒジキの生産量はゼロ。入り江に魚の侵入を防ぐ網を設置するなどして徐々に回復し、今年は1.5トン(乾燥)ほどを見込んでいる。
 ヒジキ採りは同校の恒例行事で約10年前まで実施していたが、磯焼けで中断。3年前に再開したものの、昨年は新型コロナで中止となっていた。初めて取り組む生徒たちは、地元の漁師らに教えてもらい、岩場を埋めたヒジキを鎌で次々に刈り取っていった。学校で数日間天日干しした後、自宅に持ち帰る。
 2年の藤尾朗人さん(13)は「思ったよりたくさんヒジキが生えていた。大豆を混ぜた煮物を家族と一緒に作って食べたい」と話した。

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