食の大切さ学ぶ 上越市で「食育フェア」 「みそまる」作りを体験

 上越市は12日、同市西本町3の無印良品直江津内イベントスペースで、食の大切さを学ぶイベント「もぐもぐジョッピーの食育フェア」を開いた。多くの親子連れらが訪れ、インスタントみそ汁の「みそまる」作りやクイズを通し、食育の実践について考えた。

 今月が食育月間であることから、栄養バランスの取れた食事の効果や朝食を食べるメリット、市立小学校の給食の取り組みなどを紹介し、市民に食について楽しく学んでもらおうと開かれた。

 みそまるは、だしと具を混ぜて丸めたみそで、おわんに入れて湯を注げば簡単にみそ汁ができる。上越発酵食品研究会委員の山本幹雄さん(山本味噌醸造場、同市中央1)が講師を務めた。

 同日使用したみそは、市内5蔵のブレンドみそと、10年間熟成させたみその2種類。参加者はお菓子のトリュフを作る要領で、丸めたみそに具材となるホウレンソウやトマトなどの野菜や豆腐の粉末、ごまなどをトッピングして彩りよく仕上げた。

丸めたみそに、彩りよく具材をトッピングする参加者

 家族で作った三和区の笠原登さん(46)は「1人分のみそ汁が簡単に作れ、保存もできて便利。また作ってみたい」と手軽さに感心していた。

 同市農政課の高橋大輔副課長は「食べることは勉強や運動など、全ての活動の基礎となる。特に若い世代に食育の大切さを理解してほしい」と話した。

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