佐世保市議会 五輪キャンプ受け入れ調整 スペイン代表、7月17日から

 定例佐世保市議会は15日、総務、都市整備、文教厚生、企業経済の各常任委員会で審査を続行。市は文教厚生委で、東京五輪に出場予定のスペイン男子ハンドボールチームの事前キャンプの受け入れに向けて調整していることを報告した。
 事前キャンプは、選手のコンディション調整や時差の解消、気候への順応などを目的に大会直前に行われる。市教委スポーツ振興課によると5月末、スペインのハンドボール連盟が、現地時間7月15日に出国し、日本時間16日に入国するスケジュールを提示。総勢22人で、17日から佐世保市に3泊4日滞在する行程で調整している。
 新型コロナ禍を考慮して、当初約2週間としていた事前キャンプ期間を大幅に縮小。予定していた歓迎レセプションや選手による練習指導は実施できなくなった。代わりに、市などは小中高のハンドボールチームがスペインチームの練習を見学するといった接触しない形での交流を検討している。
 新型コロナ対策で、選手団は全員、ワクチンを接種して来日。出国前に2回、PCR検査をするほか、市内滞在中は毎日、検査する。市内ではホテルと練習会場間の移動のみとし、貸し切りバスを使って市民との接触を避ける。
 事前キャンプを巡って市は、米国空手チームの誘致も目指したが今春、米国側からコロナ禍での移動の負担などを考え茨城県で実施する旨の連絡が入ったという。

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