着られなくなった子ども服やベビーカーなどの再利用を進める「おさがり広場おゆずり会」が13日、長崎県平戸市生月町の生月地区まちづくり運営協議会「海風」であった。訪れた市民は、わが子や孫のための掘り出し物探しを楽しんだ。
地域の子育て世代から「子育て世帯同士でも『おさがり』を提案しにくい」との声が同協議会に寄せられたのを受けて企画した。不用になった子ども服やサイズが合わなくなったチャイルドシート、ベビーカー、玩具などを昨年11月から募集。計約700点が集まった。
会場では、同協議会のスタッフがサイズごとに仕分けし、ズボンやスカート、帽子などを陳列。フォーマルな場でも着られそうなおしゃれ着や市立生月中の制服も並んだ。新型コロナウイルス感染予防対策で、一度に入場できるのは5組までに制限。来場者は、気に入った衣類などを無料で持ち帰った。
市内の主婦(36)は「今もおさがりを着せているが、他の保護者から譲ってもらえるのは本当に助かる。子どもにも気に入ったものを選ばせた」とうれしそう。中には「長く孫に会っていないので、体格の変化が分からない」と話し、選びかねている夫婦もいた。
子や孫に掘り出し物を 平戸「おさがり広場」 子育て世代の要望で企画
- Published
- 2021/06/16 15:00 (JST)
© 株式会社長崎新聞社