【東京五輪】やはり〝ザル入国〟が横行するのか 海外メディアがルールの穴を指摘

やはり東京五輪の安全は確保されないのか

東京五輪・パラリンピック組織委員会が15日に公表した新型コロナウイルス対策集「プレーブック」の第3版に対し、海外で〝穴〟がバッサリ指摘された。

この日公表されたのは選手およびチーム関係者向け最新版プレーブック。これについて、米「ヤフー・ニュース」は「五輪はどうコロナを切り抜けるか」と項目ごとに詳細を解説した。その中で、「ルールの穴」を指摘。「プレーブックには選手団に『日本に旅行前の14日間は、他の人との物理的な接触を最小限に抑える』よう求めているが、具体的な制限がない」と、現地出発前の厳格な隔離など、防疫策がないことを疑問視している。

さらに「ウイルスの潜伏期間(通常は3~7日間)があるため、選手は出発の2日前に家族からウイルスに感染。日本到着時に検査で陰性になり、東京の仲間と交流。期間中、自分の検査が陽性になる前に仲間に感染させる可能性がある」と、〝ザル入国〟の危険性を強調した。

また「選手間と日本人との接触を制限することが重要になる。しかし、何万人ものボランティアが大会運営に関わっているため、何らかの接触は避けられない」と、完全なバブルは難しいことも指摘している。

国際オリンピック委員会(IOC)によると、五輪全体で参加選手らの約80%とメディア関係者の約70~80%がワクチンを接種する見通しだが、100%ではない。記事でも「五輪関係者のすべての人がワクチン接種を受けるわけではなく、ワクチンは100%効果的ではないため、他の多くの対策が講じられる」としている。

これまでも、各種国際大会で、検査をすり抜け陽性者が発見されている。国際オリンピック委員会(IOC)自慢のプレーブック。出しても出しても、ほころびが指摘されている。

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