世界の子どもの絵を灯籠に 8月11日にイベント

下の川で流す灯籠を手にする山里代表(右)と水嶋会長=長崎市役所

 国際奉仕団体キワニスクラブの学生組織「サークルK長崎大学」(山里舞代表)は8月11日、長崎市松山町の爆心地公園そばを流れる下の川に、国内外の子どもたちや若者が作製した紙灯籠を浮かべる。国際キワニス本部を通じて、世界各地の学生組織に平和を願う絵の作成を依頼。数百個の灯籠が完成する見込みという。
 同クラブは子どもの支援に力を入れる団体で、県内組織は長崎キワニスクラブ(水嶋英治会長)。サークルK長崎大学は、同大の学生ボランティア団体「ながさき海援隊」が国際本部の認証を受け、2019年から活動している。
 灯籠には千羽鶴から作った再生紙を使用。国外の子どもの絵は、アメリカやイタリア、スイスなどの学生組織を通じて集め、長崎大の学生らが灯籠に貼り付ける。県内では純心中の生徒らに描いてもらう。完成した灯籠は、8月8、9両日に長崎歴史文化博物館(同市)に展示する。
 今月9日には山里代表や水嶋会長らが市役所を訪ね、活動内容を田上富久市長に報告。山里代表は「各国から届いた絵や思いを大事にしてイベントを開催したい」と話した。

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