ヤンキースが今季3度目の三重殺 MLBシーズンタイ

アスレチックス戦に登板し、最後は三重殺で救われたチャップマン(ロイター=USA TODAY Sports)

ヤンキースが20日(日本時間21日)の本拠地でのアスレチックス戦で、メジャーシーズン最多タイ記録となる今季3回目の三重殺を完成し、2―1で逃げ切った。シーズン3度は過去にのべ7チームが記録していて、2016年のホワイトソックス以来だ。

2―1の9回。守護神チャプマンは連続四球で無死一、二塁のピンチを招いた。投手コーチや捕手がマウンドに足を運び一呼吸入れた。次打者のマーフィーが1ボールから2球目を打って三塁ベース寄りに平凡なゴロ。捕球した三塁手ウルシェラがそのまま三塁ベースを踏み、二塁へ転送。さらに一塁と送り、三重殺を完成。何とか逃げ切った。

三重殺で試合終了は、09年にフィリーズがマークして以来の珍事。普段は冷静なラメーヒュー内野手も右手を突き上げて歓喜した。チャプマンは「マウンドでできるベストを試み、できうるベストな仕事をやり遂げた」と試合後に安堵の表情を浮かべて語った。

球団広報によると三重殺は球団史上27回目。今季の1回目は5月21日(同22日)のホワイトソックス戦。無死一、二塁でマウンドはチャプマンと同じ状況で三ゴロで完成した。

2回目は17日(同18日)のブルージェイズ戦で、無死二、三塁から投ゴロで一塁でアウトを取った後の挟殺プレーで達成した。三塁走者をタッチアウトし、二塁走者を三塁でアウトにした。投手→一塁手→遊撃手→捕手→三塁手→遊撃手とボールが渡っての三重殺は史上初だった。

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