【新型コロナ】神奈川・平塚市内のワクチン職場接種 商議所主導で7月から中小企業も 150社700人が希望

 新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、平塚商工会議所が主導して7月から、地元中小企業の職場接種を実施する。同市や市内にキャンパスがある東海大学の協力を得て、産官学で連携して接種を加速させる。

 職場接種は、自前で医療従事者や会場を確保するのが条件。政府は当初、従業員千人以上の企業などから始めるとしたため、業界団体などが中心となって中小企業の共同接種を実施する動きがある。

 同商議所は市のサポートを受け、湘南キャンパス(同市)などで職場接種を行う予定の同大と協力。会場やスタッフを提供してもらい、7月中旬から中小企業向けに実施する予定だ。今月25日まで同商議所会員の市内中小企業に勤務する18~64歳の従業員らを対象に募集しており、既に約150社計約700人が希望しているという。

 ワクチンは、同大から米モデルナ製を分けてもらう形で、供給量は未定。希望者が供給量を上回った場合は抽選になるという。

 21日の会見で同商議所の常盤卓嗣会頭は「飲食店を中心に悲鳴が上がっている。地元の経済を安心して回せるようにしたい」と話した。同市の落合克宏市長は「接種推進に大きな弾みがつく」とコメントした。

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