名立区で今年もブランド梅「越の梅」の出荷が行われている。豊作だった昨年から一転、大雪などの影響で今年の収穫量は半減しているが、品質に問題はないという。収穫、出荷は今月いっぱいを予定している。
「越の梅」は皮が薄く、果肉が厚いのが特徴。生産している名立梅栽培組合(室橋勇吉組合長)は農薬や化学肥料の使用を控えるなど品質にこだわっている。大玉は梅酒、中玉~小玉は梅干しに向くという。
今年は17日から収穫が始まったが、大雪により梅の木の枝が折れ、さらに梅雨入りが遅かったため、実の太りが悪く、収穫も遅れているという。収穫量は昨年の半分程度の約5トンを見込んでおり、恒例の梅もぎツアーも中止するという。
室橋組合長(81)は「昨年は全国的な不作の中での豊作で、そのつながりで今年も酒造会社や一般から多くの問い合わせを頂いたが、断るところもあった」と悔やんだ。「新しい枝が実を付けるようになるまで時間がかかるが、今年も質は落ちていない。名立産の梅をぜひ味わってほしい」と勧める。
同組合の「越の梅」は今後、上越市大道福田のあるるん畑に並ぶ。