県内関係者も沖縄へ思い きょう慰霊の日

疎開児童の境遇に思いをはせる吉村順正住職。家族の安否が分からない中、児童は夕方になると皆で石段に座り、南の方角を見詰め泣きながら歌を歌っていたという=22日午後、高千穂町上野・玄武山正念寺

 沖縄県は23日、太平洋戦争末期の沖縄戦で組織的な戦いが終わったとされる「慰霊の日」を迎える。本県は戦時中、同県から多数の疎開者を受け入れ。戦後、市町村は姉妹都市として交流を続け、個人的なつながりを持ち続けている県民も多い。関係者は当時を懐かしみつつも、「次の世代へ平和の尊さを伝えていかなければならない」と思いを強めている。

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