【陸上】サニブラウン「出るからに勝ちに行く」日本選手権で2年ぶり2冠狙う

日本選手権に向けて調整を行ったサニブラウン(代表撮影)

陸上男子短距離のサニブラウン・ハキーム(22=タンブルウィードTC)が23日、代表取材に応じ、東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権(24日開幕、大阪・長居)に向けて「出るからには勝ちに行く」と意気込みを語った。

2017年、19年に100メートルと200メートルを制しているサニブラウンは2年ぶりの2冠を狙う。先月31日に米フロリダ州ジャクソンビルで行われた競技会の100メートルは、追い風3・6メートルの参考記録で10秒25。これが1年8か月ぶりの実戦だったこともあり、自身の仕上がりについては「全然レースで走っていないので、走ってみないと」としつつ「練習でやっていることを出せれば問題ないかなと。しっかり集中して1レース、1レース走っていけたら」と話した。

また、会場は17年に初めて2冠を達成した大阪・長居で「本当にいい競技場」とプラスに捉える。それでも「五輪がかかっている大事な大会ですけど、スポーツというものを楽しんでいければ」と、自然体で臨むつもりだ。

一方、100メートルは今月6日に山県亮太(29=セイコー)が9秒95の日本新をマーク。自身が持つ9秒97は日本歴代2位となった。さらに、自己ベスト9秒98の桐生祥秀(25=日本生命)と小池祐貴(26=住友電工)、10秒01の多田修平(24=住友電工)、10秒03のケンブリッジ飛鳥(28=ナイキ)が登場するレースは注目必至。前日本記録保持者は「出るからには勝ちに行くつもりで行く」と力を込めた。

今月上旬に帰国し、この日は千葉県内で最終調整を行ったサニブラウンは大一番でどんな走りを見せてくれるのか。

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