【陸上】100M日本記録保持者・山県亮太 五輪代表選考〝一発勝負〟は「不安とワクワクで複雑」

選考会に闘志を燃やした山県

陸上男子100メートルで日本記録保持者の山県亮太(29=セイコー)が23日、オンラインで会見を行い、東京五輪の代表選考会を兼ねた日本選手権(24日開幕、大阪・長居)に向けて意気込みを語った。

今月6日の布勢スプリントで自身初の9秒台となる9秒95をマークして日本記録を更新。ライバルに追われる立場になったが、山県は「五輪代表を争ううえで、自分の中では簡単なレースにはならないと思う」と、あくまで〝チャレンジャー〟であることを強調する。

日本新を出したレース後はいつも以上の疲労感を味わった。それでも「日本選手権をイメージした練習もできたので、おおむね予定通り」という。一方、2012年ロンドン五輪、16年リオ五輪を経験している山県でも「五輪の選考会というのは独特の緊張感があって、すごく不安な気持ちとワクワクする気持ちと複雑だけど、今回も同じ」と話す。

サニブラウン・ハキーム(21=タンブルウィードTC)、桐生祥秀(25=日本生命)、小池祐貴(26=住友電工)、多田修平(24=住友電工)、ケンブリッジ飛鳥(28=ナイキ)と実力者が顔を揃える大一番。山県は「この一発勝負ですべてが決まる」と静かに闘志を燃やした。

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