九電松浦1号機に不具合見つかる 運転再開は未定

 九州電力は25日、長崎県松浦市志佐町の松浦発電所1号機で、定期検査中にボイラーの伝熱管に不具合が見つかったと明らかにした。検査範囲を広げて不具合部分の類似箇所を調べている。運転再開の時期は未定。
 松浦発電所1、2号機は九電と電源開発(Jパワー)共有の揚炭機が損壊した影響で、4月中旬から運転を停止中。九電によると、このうち1号機は4月29日、定期検査に入り、7月末に終了予定だった。だが検査対象の伝熱管の一部で溶接部分に亀裂などが発見された。
 電力需要が高くなる夏場に備え、4月末から仮設備を使って石炭を貯炭場に搬入しており、2号機は7月中旬から稼働予定。揚炭機は7月末をめどに復旧する見通しという。

© 株式会社長崎新聞社