がん克服から復活のオリオールズ・マンシーニがHRダービー出場へ

日本時間6月27日、メジャーリーグ機構がトレイ・マンシーニ(オリオールズ)にホームラン・ダービーへの出場を打診していることが明らかになった。マンシーニは昨年3月にステージ3の結腸がんにおかされていることが判明し、治療に専念するために昨季を全休。今季2年ぶりに戦列復帰を果たし、ここまで14本塁打を放っている。所属マネジメント会社の「フロントライン」のツイートによると、マンシーニはホームラン・ダービーに出場することを決めたようだ。

がんとの戦いを乗り越えて、今季2年ぶりにメジャーの舞台に戻ってきたマンシーニ。すでに、マンシーニのカムバック・ストーリーは多くの人々から祝福されているが、そのストーリーに「ホームラン・ダービー出場」という新たな1ページが加えられることになりそうだ。

現在29歳のマンシーニは今季ここまで75試合に出場して打率.256、14本塁打、52打点、OPS.792を記録。本塁打と打点はいずれもチームトップの数字であり、打点はリーグ全体でも8位タイの好成績である。2019年には打率.291、35本塁打、97打点、OPS.899という自己最高の成績をマークしてチームMVPに選出されたが、今季は100打点を超えるペースで打点を積み上げている。

マンシーニのホームラン・ダービー出場が正式に決定すれば、日本人メジャーリーガーとして初出場の大谷翔平(エンゼルス)、前回(2019年)の覇者であるピート・アロンゾ(メッツ)に続いて3人目。結腸がんからのカムバックを果たしたマンシーニには、当日の結果にかかわらず、大歓声が送られるに違いない。

ホームラン・ダービー出場選手8枠のうち、マンシーニでようやく3人目が決定。ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)など有力選手の辞退が相次いでいるが、今年のホームラン・ダービーはどんな顔ぶれで争われることになるのだろうか。

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