【大日本】伊東竜二は無念のリーグ戦準V「ドリューを突っ走らせるわけにはいかない」

伊東にトドメを刺すドリュー

大日本プロレスのデスマッチ最強を決めるリーグ戦「一騎当千 DeathMatch Survivor」決勝戦(28日、後楽園ホール)は、伊東竜二(45)がドリュー・パーカー(23)に敗れ、2013年度大会以来の2度目の優勝を逃した。

ノーキャンバスデスマッチ形式で行われた一戦。ドリューをロープにつるされた蛍光灯やコーナーのガラスボードに叩きつけて大量の流血を誘った。しかしドリューの若さと勢いは抑えられず、最後はギガラダーからスワントーンボムを被弾。無念の準優勝となり「このリーグ戦で一番成長したのはドリューだった。このまま突っ走らせるわけにはいかない。追いついて引きずり下ろしたい」と唇をかみ締めた。

今月上旬には新型コロナウイルスの陽性判定を受け、ホテルでの療養生活を余儀なくされた。微熱や咳にも苦しみ「ほぼ寝たきり状態。行動といえば弁当を取りにロビーに行くだけだった」と語ったが「むしろ、先に向けてモチベーションが上がっていった」と気持ちを盛り上げ復帰した。

3月3日に開幕した同リーグ戦はコロナ禍での緊急事態宣言などで、当初予定された5月16日の決勝戦が1か月以上もずれ込む長丁場となったが「22年もキャリアがあるので、ポイントごとに力を発揮するところ、抜くところをうまく切り替えられた」と経験値で集中力やモチベーションの維持に成功させ、ファイナルの舞台にたどり着いた。

BJW認定デスマッチヘビー級王座への挑戦は遠のいたが「あと40年はやるつもり。目標はグレート小鹿なので」とチャレンジ精神あふれる姿勢を崩さなかった。

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