中高の校則見直し「9割」超 3月以降 服装、所持品など 長崎県教委

 長崎県議会は28日、一般質問を続行し、4人が登壇した。県教委は県内の県立高校と国公立中学校の計237校のうち9割超の217校が、今年3月以降に校則を見直したか、見直す予定であることを明らかにした。
 平田修三教育長が饗庭敦子議員(改革21)に答えた。
 校則を巡っては、頭髪や下着の色を規制するなどプライバシーや人権に関わる不合理な内容も見られるとして、全国各地で見直しが進んでいる。県教委は今年5月、県立高66校と国公立中171校にアンケートを実施した。
 それによると、今年3月以降に高校30校と中学142校が見直しており、高校23校と中学22校が今後見直し予定という。見直し内容は服装、所持品、頭髪など。下着の色を「白」と指定していた高校と中学計138校のうち9割超の128校が見直しまたは見直し予定という。
 またわいせつ行為で懲戒処分を受けた県内の教員は過去10年で計14人。現行法では懲戒免職で教員免許を失効しても、3年後には申請して再取得が可能。同行為で失効した県内の教員で再取得したケースはこれまでに2件確認されたが、県教委は採用していないという。
 今年5月には、同行為で免許を失効した教員の再取得を都道府県教委が拒めるようにする新法が、国会で成立した。

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