昨年度の食中毒3件、患者122人 長崎県立保健所管内

 長崎県は28日、昨年度の県内食品業者に対する監視、指導状況を公表した。長崎と佐世保両市を除く県立保健所管内で発生した食中毒件数は3件(前年度10件)で、患者数は122人(同61人)だった。
 県生活衛生課によると、食中毒は全て飲食店で発生し、ノロウイルスや黄色ブドウ球菌などが原因。3店舗とも2日間の営業停止とした。
 また、保健所の食品検査1371件のうち県の指導基準違反が44件(同54件)見つかり、再発防止の指導を実施。県環境保健研究センターなどで実施した480件の検査では加工食品(漬物)1検体から基準を超えた添加物の使用が確認されたため、生産者に対して改善指導をした。
 一方、長崎市保健所管内で発生した食中毒は3件(前年度8件)で患者は7人(同103人)。佐世保市保健所管内では発生しなかった(前年度の食中毒2件、患者14人)。

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