【東京五輪】期間中〝終電延長〟に大批判 都の取り組み「8時に帰ろう」と大きな矛盾

またも矛盾が露呈した

JR東日本は30日、東京五輪の期間中に臨時列車を運行し、首都圏21路線で終電を通常より遅らせることを公表した。

臨時列車は原則的に開会式の7月23日から閉会式の8月8日まで運行。例えば中央・総武線各駅停車(平日)の場合、国立競技場の最寄り駅「千駄ケ谷」の終電は千葉方面行きが深夜1時31分、三鷹方面行きは1時54分。山手線も2時台まで運行する。

これには「ダブルスタンダードだ!」との批判が殺到。東京都は今月上旬に「8時にはみんな帰ろう」という取り組みを発表し、小池百合子都知事(68)は「帰る」と「カエル」を引っ掛けたポスターを手にアピールしていた。現在も都のホームページには「東京都では感染拡大を徹底して抑え込むため、不要不急の外出の自粛、特に平日の午後8時以降と土曜日曜の外出自粛の徹底をお願いしています」と呼びかけている。

サラリーマンには「早く帰ろう」と促し、五輪期間中は堂々と〝終電延長〟。この矛盾に対して「また五輪の特別扱いか」「オリンピック特例はいい加減にしろ」と怒りの声があふれている。一方、今大会は「観戦後の直帰」が奨励されており、これにも「直帰なら終電は1時、2時まで必要ない」との反論もある。

新型コロナウイルス対策ではさまざまな「ダブルスタンダード」と「矛盾」が疑問視されているが、終電問題でも国民の怒りは爆発寸前だ。

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