巨人の山口俊投手(33)があと一歩のところで快挙を逃した。
30日の広島戦(東京ドーム)で山口は8回一死まで無安打投球を続けたが、野間に4球目の149キロ直球を右翼スタンドに叩き込まれた。
ぼう然と打球を見送った山口。巨人打線は広島先発・九里に無失点に抑え込まれ援護できず。山口は8回裏の打席で代打を送られ降板。8回114球1安打1失点の好投も力尽きた。
日本復帰2戦目となった山口は2019年10月のCSファイナル以来、630日ぶりに東京ドームのマウンドに立った。
立ち上がり3者連続三振を奪うなど山口は140キロ台後半の直球とフォーク、カーブ、スライダーを織り交ぜ、赤ヘル打線を手玉にとった。
2回に自身の失策と5回の野間への死球、6回菊池涼に四球を与えた以外、走者を出さなかった。7回一死では岡本和、丸が好守で右腕を盛り立てた。
米国から帰国し臨んだ入団会見で山口は「結果だけだと思っているので、しっかり結果という形で何とかできれば」と話していた。山口にとって18年7月27日の中日戦(東京ドーム)以来となる快挙はならなかった。