【新型コロナ】ワクチン配分量の通知、政府から都道府県に届かず 厚労省「調整に時間が・・・」

新型コロナワクチン

 新型コロナウイルスワクチンを巡り、政府からの都道府県ごとの配分量の通知が遅れていることが30日、分かった。

 64歳以下の住民向けとなる7月後半の配分量について、政府は28日中に都道府県に通知する予定だった。

 7月以降、ファイザー製ワクチンの供給量が減ることに加え、スケジュールの遅れによって市町村は対応に追われている。

 厚生労働省は6月1日付けの事務連絡で、7月19日からの2週間で配送する分の都道府県ごとの割り当てを28日中に行うと説明。都道府県には29日に市町村ごとの割り当てを決めるよう求めていた。

 しかし、神奈川県によると、30日夕方時点で厚労省から割り当ては示されていない。同省の担当者は取材に「基準となる量の設定など、調整に時間がかかっている」と話す。

 政府は9月までにファイザー製とモデルナ製を合わせて2億2千万回分を確保し、供給のペースに合わせて都道府県などに配分。全国の高齢者約3600万人が2回接種するのに必要な量は、今週末までに配送を完了させるとしている。

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