“インターナショナル・レゲエ・デイ”にあわせて、ボブ・マーリーの公式MVが公開

Photo/artwork by Danny Sangra

7月1日の“インターナショナル・レゲエ・デイ”にあわせて、ボブ・マーリー(Bob Marley)の名曲「Jamming」のオフィシャル・ビデオが公開された。下記よりご覧いただける。

<動画:ボブ・マーリー「Jamming」>

1978年6月8日にボストンのミュージック・ホールで撮影されたライヴ映像を、アニメーションと独自の編集技術によって再構築したこの全く新しい「Jamming」のビデオでは、3羽の小鳥に見立てたアイ・ツリーズをはじめ、ザ・ウェイラーズのメンバーひとりひとりがステージ上で放つエネルギーが表現されている。

新曲「Jamming」のビデオのアートワークとアニメーションを手掛けたのはダニー・サングラ、編集はガブリエル・ベンダナ、クリエイティブ・ディレクターとコミッショナーはケリー・マハンが担当している。

ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズが1977年に発表した歴史的名盤『Exodus』や驚異的なセールスを誇るベスト・アルバム『Legend』に収録されている「Jamming」は、オリジナルの発売から10年後にボブ・マーリーへのトリビュートとして再リリースされ、オランダでは4週間チャート入りするなど、再びヒットを記録した。ジャマイカの方言で、“jamming”は集まることや祝うことを意味する。

ボブ・マーリーの妻であるリタ・マーリーは、1996年にマーリー一家がNYセントラル・パークのステージに集結したトリビュート・コンサート“Marley Magic”で同曲をパフォーマンス。さらにボブ・マーリーの息子率いるジギー・マーリー&ザ・メロディ・メーカーズも、この曲をコンサートで披露しており、ライヴ音源は、コンサートCD /DVD『Live Vol.1』と『Ziggy Marley and the Melody Makers Live』に収録されている。

ブルース、ソウル、ブリティッシュ・ロック、ファンクなどの要素を取り入れたアルバム『Exodus』は、ボブ・マーリーの最重要作の一つとして知られ、謎めいた物語が語られていくそれまでのザ・ウェイラーズ作品とは異なり、代わりに変化、宗教、政治、そしてセックスといったテーマが展開されていく。同アルバムは、強い宗教的、政治的思想が反映された前半パートと、セックスや信念を貫くことをテーマにした後半パートで構成されている。

批評的にも商業的にも成功を収めた『Exodus』は、アメリカ、イギリス、カナダでゴールド・ディスクに認定され、ボブ・マーリーを世界的なスターダムに押し上げた。2017年には最新リマスター音源を収めた『Exodus』の40周年記念盤がリリースされている。

また、現在ボブ・マーリーの公式YouTubeチャンネルでは、彼のレガシーを振り返るエピソード・シリーズが公開されている。

Written By Tim Peacock

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