長崎県内初「熱中症アラート」発表 暑さ指数 島原などで「危険」に

日が出てきて暑さが増す中、歩く市民ら=2日午後2時17分、長崎市築町

 環境省と気象庁は2日、長崎県全域で熱中症の危険性が極めて高くなるとして「熱中症警戒アラート」を発表した。4月28日に運用が始まって以降、県内での発表は初めて。
 熱中症警戒アラートは、気温、湿度、日射量などを基に推定する「暑さ指数」が33以上と予測される地点がある場合に発表する。31以上は「危険」、28以上31未満は「厳重警戒」とされる。高温注意情報は廃止された。
 長崎地方気象台によると、2日に予測された「暑さ指数」は島原で33、西海、口之津、脇岬の各地点が31で「危険」とされた。
 同省と同庁は「外出はなるべく避け、室内をエアコン等で涼しい環境にして過ごす」よう求めた。
 この日、県内は南から湿った空気が流れ込み、日が差した影響で気温が上昇。最高気温(午後5時時点)は島原で33.2度、大村で32.2度を観測した。
 県消防保安室などによると、午後4時までに県内で5人が熱中症で搬送された。このうち80代男性と70代女性の2人が中等症で、いずれも屋内にいたという。

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