【新型コロナ】8月以降のワクチン供給明示を 政令市市長会が総務相に 横浜・林市長「64歳以下で安定供給がみえない」

 全国20の政令市でつくる指定都市市長会(会長・林文子横浜市長)は5日、東京都内で会議を開き、8月以降の新型コロナウイルスワクチン供給量やスケジュールを早期に明示するよう武田良太総務相に求めた。

 会議はオンライン併用で開かれ、林市長や武田総務相らが出席。林市長は8月以降のワクチン供給量が見通せず、計画的な準備が困難となっている点を踏まえ「ワクチンの供給スピードが落ちている。64歳以下の予約をキャンセルする必要が出ており、政府に協力いただきたい」と訴えた。

 武田氏は「当初の予測よりも希望が多くなり、地域や職域での接種需要が広がった。自治体の皆さんに支障をきたさない配分をしなければならない」と強調。64歳以下も含め、希望するすべての国民が接種できるよう自治体での接種を支援していく姿勢を示した。

 会談後に会見した林市長は、政令市で65歳以上の高齢者向け接種が7月中に完了する見通しを示す一方、「問題は64歳以下の人に安定した供給(量やスケジュール)がみえないこと。政府に安定した供給を求めていく」と話し、今月中にもあらためて政府に要請する考えを示した。

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