韓国大統領候補らが舌戦 福島放射水放流をめぐり「自民党総裁になりたいのか」「日本の極右勢力の主張」

来年春の韓国大統領選挙に向けて本格化してきた候補達による論戦。先日は有力候補の与党イ・ジェミョン京畿道知事が「米軍は占領軍 日本が分断されるべきだった」などの発言し、物議をかもした。

そのようなか、今度は同じく与党「共に民主党」前代表であり元首相でもあるイ・ナギョン(李洛淵)氏が7日、有力候補の一人であるユン・ソギョル前検事総長が述べた福島原発汚染水放流への立場について、「ユン・ソギョル氏が日本の自民党総裁に挑戦したいのか、大韓民国大統領候補に挑戦したのか区別するのが難しい」と批判した。

(参考記事:「韓国の対日水産品輸入は約6割減、福島原発事故以降で…韓国の対日輸出は横ばい」)

イ・ナギョン前代表はこの日、フェイスブックに「福島汚染水放流は、国民の生命と安全がかかった緊迫した安全保障問題」と述べた。一方で、ユン元総長は前日に福島汚染水放出について、「過去には大きく問題視しておらず、その時々の政治次元で見る問題ではない」と述べた。

これと関連し、イ前代表は、「日本の福島原発汚染水放流決定は、すでに国際社会の懸案になっている」とし、「ユン氏は、日本政府の立場よりも、私たち国民の安全に、より敏感でなければならない」と強調した。

イ・ジェミョン京畿道知事もユン元総長の福島汚染水の発言と関連し、「日本の極右勢力の主張であり、これを代弁する日本政府の論理と変わらない」と批判している。

(参考記事:「韓国政府系メディア「香港は福島汚染水放流には批判的だが、食品輸入禁止については別」」)
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