【名古屋場所】正代が小兵・翔猿に翻弄され3敗目「全然自分の相撲に持ち込めなかった」

大相撲名古屋場所5日目(8日、愛知県体育館)、大関正代(29=時津風)が平幕の小兵・翔猿(29=追手風)に敗れ3敗目を喫した。素早く動き回る翔猿に翻弄され、最後は押し出されて力なく土俵を割った。取組後は「出足は良かったが、相手の引きを警戒して重心が後ろにいってしまった。考え過ぎもあったし、全然自分の相撲に持ち込めなかった」と悔しさをにじませた。

初日から2連勝と幸先の良いスタートを切ったがその後3連敗。黒星先行となり、今後に向けて巻き返しを期するが「まだ前半なんで元気のいい相撲を取っていきたい。(浮上の)きっかけがほしい」と苦しい胸の内を吐露した。錦戸審判長(58=元関脇水戸泉)は「バタバタしている。当たっていくのか、取りにいくのか中途半端だよね。気分的にも乗っていないのかな」と心配顔だ。中盤戦で、事態打開の糸口を見つけることができるか。

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