【名古屋場所】白鵬 “速攻” で大栄翔を圧倒 納得の3連勝に「スピードがある」

豪快なすくい投げで大栄翔(右)を下した白鵬

大相撲名古屋場所3日目(6日、愛知県体育館)、6場所連続休場明けで進退をかける横綱白鵬(36=宮城野)は幕内大栄翔(27=追手風)をすくい投げで下し、3連勝。右で張って左差し、そのまま土俵に転がした。取組後は「昨日からスピードがある感じ。速い相撲だったと思う」と率直な感想を語った。

初日の小結明生(25=立浪)戦こそ薄氷の勝利だったが、2日目の幕内遠藤(30=追手風)戦、この日は相手を圧倒。横綱は「(体が)動いているなという感じ」と手応えを感じていた。

また、前日の取組で脳震とうを起こした同部屋の十両炎鵬(26)が初日以来、2日ぶりに付け人を務め「『おかえり』と言いました(笑い)」と明かす。一方、炎鵬は十両貴健斗(25=常盤山)に敗れ「離れた相撲。怖さがあるのかな。明日からよくなるんじゃないか」と奮起に期待した。

3月に古傷の右ヒザの手術を受けて土俵に立つ横綱は、体のケアについて問われると「それはまた、千秋楽に言います」。まさかの初日の取組後に見せた〝鬼気迫る表情〟の真意を問われたときと同じ回答だった。

15日間の戦いを終えた後、白鵬が口にする〝答え〟にも注目だ。

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